大遠忌とは

 大遠忌とは、親鸞聖人の年忌法要において50年毎の命日を「大遠忌」と称します。この度、2012(平成24)年1月16日が親鸞聖人の750回忌の「大遠忌」となります。この大遠忌を、私たち一人ひとりが共々に、聖人のご苦労をしのび、お徳を讃えるとともに、浄土真宗のみ教えを深く味わうことのできる新たな機縁といたしたいと思います。
 この機縁に対して、浄土真宗本願寺派兵庫教区・本願寺神戸別院は、「今、大切な‘‘ことば’’がある」をスローガンに掲げ親鸞聖人のみ教えである「現生正定聚」(げんしょうしょうじょうじゅ)を現代に伝えると共に人材の育成に取り組んでおります。
  なお、1961(昭和36)年に、本願寺にて「親鸞聖人700回大遠忌法要」がお勤まりになっており先人たちから親鸞聖人のご苦労とご恩に報いるこころが伺えます。

(本願寺ホームページ参照)

 

*現生正定聚 
正定聚とは、正しく仏に成ることに決定しているなかまという意味である。

親鸞聖人は御消息の中に、 真実信心の行人は、摂取不捨のゆゑに正定聚の位に住す。このゆゑに臨終まつことなし、来迎たのむことなし。信心の定まるとき往生また定まるなり。(注釈版735頁)

と示されており、このようにかならず往生して成仏することに決定するのは、臨終のときではなく平生(ふだん)であることから現生(いままさに)とされ現生正定聚と呼ばれている。

(浄土真宗聖典 注釈版 補注参照)